2013年01月16日

お正月休みの過ごしかた

久しぶりに、面白かった本の紹介などを……

記事タイトルを見ただけで、わかってしまう人は少ないくないはず。
年末に最終巻が出たので、一気読みをかけたこのシリーズ。
荻野規子著「RDG レッドデータガール」全6巻。
(文庫既刊1〜4巻、ハードカバーで5,6巻)
うん。
噂以上に面白かった。
正月から、ずっと読み続けてました。大満足の寝正月の友。

和歌山の山奥の神社で生まれ育った主人公の泉水子(いずみこ)ちゃん。
親しく話すクラスメイトはいても、どこか距離があって友人とはいえず。
引っ込み思案な上、家が遠いとあって
毎日学校まで来るまで送り迎えされていては、友人など出来るはずもなく。
髪型も「しめ縄」などと影で言われてる腰まで届く三つ編みで
離れて暮らす母親のお下がりの赤いフレームのメガネ。
寄り道や、休日の外出などもせず、ずっとお山か神社で過ごす日々。
それまで、特に変だと思わなかったけれど
中学三年になって、高校進学をあれこれ思うと
「寮暮らしをして、普通の女の子になりたい」
と、仄かな憧れを抱いてしまうのは当たり前のこと。
近隣の高校でも家から通いづらいので、寮暮らしができるかも……
という思いを打ち砕くかのように
アメリカで暮らす父親から
「東京の高校に決めてあるから、幼馴染の深行(みゆき:男の子)君と通いなさい」
との一言が……
そして、顔も忘れていた深行が訪ねてきて

ここから始まる物語。
この紹介だと少女小説のようですが、この先は山伏やら陰陽師やらが絡んで
学園和風ファンタジーへと突入して行きます。
まあ、実際にこの本は「カドカワ銀のさじシリーズ」という児童書枠で刊行されていた
生粋の児童小説なんですけどね。(^_^;)

ちなみに、児童小説とラノベの違いは
前者が、子どもたちにもわかりやすく書かれた小説で
後者は、文章で描かれた漫画。
具体的には、登場人物の人としてのリアリティが違います。
異能力を持っていても、感情や行動のリアリティは順守するのが児童小説です。
感情や行動も、マンガチックにデフォルメするのがラノベ。

でも、この物語が堪らなく愛おしいのは
基本的に、泉水子ちゃんの視点で描かれているから。

引っ込み思案で、臆病で、健気で。

自分が神社の箱入り娘として秘匿されていた理由を知り
否応なく、世界規模になりかねない影響力の中心に置かれてしまう戸惑い。
でも、それ以上にクラスで注目されることに戸惑ってみたり。
2巻の高校編から登場する美少女、真響(まゆら)に憧れたり
コンプレックスを感じたり。
そんな泉水子ちゃんの感情にシンクロして読み進むから
物語も稚く、繊細なものになるわけで。

なるべく、事前情報を知らずに読む方をオススメ。
文庫の裏書や、紹介文も読まないほうが良いかも。
泉水子ちゃんと一緒に、ドキドキ、ハラハラしながら事の真相を知っていきましょう。
その方が、この愛すべきお話を楽しめます。

ひとつだけ残念なのが、各巻のサブタイトル
「はじめてのおつかい」
「はじめてのお化粧」
「夏休みの過ごしかた」
と、3巻までは、いかにもなトボけた味があったのが
4巻以降
「世界遺産の少女」
「学園の一番長い日」
「星降る夜に願うこと」
と、普通っぽくなっちゃったこと。
最後まで、とぼけたサブタイで貫いて欲しかったなぁ。
このノリ、いかにも良い子な泉水子ちゃんっぽくて好きだったのに(^^

ちなみに、このお話
今年の春、アニメ化されるらしい。
でも、大丈夫かなぁ……
泉水子ちゃんのようなキャラクターって
一番アニメで表現するのが難しいと思うんですけど。
色使いが濃く、線の強いアニメでは
儚げで、繊細なキャラって、一番苦手ではないかと。
このお話独特のリリカルな魅力を、きちんと踏まえてくれると良いのですけどね。

アニメ化されたら、真響が主役になっちゃったりしてw
posted by Luf at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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